Alan Chan
一柳彗 Toshi Ichiyanagi
[ 作曲家/ピアニスト ]
1933年神戸生まれ。作曲家、ピアニスト。作曲を平尾貴四男、池内友次郎、ジョン・ケージ、ピアノを原智恵子、ヴィヴェレッジ・ウェブスターの各氏に師事。16歳で毎日音楽コンクール(現・日本音楽コンクール)作曲部門1位となり注目を集める。1952年19歳で渡米。ニューヨークのジュリアード音楽院に学ぶ間に、エリザベス・クーリッジ賞(54年)、セルゲイ・クーセヴィツキー賞(55年)、アレキサンダー・グレチャニノフ賞(57年)を受賞。その後もジョン・ケージらと実験的音楽活動を展開する。61年帰国し偶然性の導入や図形楽譜を用いた作品を発表。作曲、演奏の両方で意欲的な活動を行う。自作ならびに欧米の新しい音楽の紹介と演奏は、さまざまな分野に強い刺激を与えた。60年代から現在に至るまで、常に日本音楽界の中心として活動を続けている。海外において、フランス政府芸術文化勲章(85年)を受賞。国内では、4回の尾高賞(82年,84年,89年,90年)、中島健蔵賞(84年)、毎日芸術賞(89年)、京都音楽賞大賞(89年)、サントリー音楽賞(2002年)を受賞する他、紫綬褒賞(99年)、旭日小綬章(2005年)を受賞。2008年には文化功労者に選ばれている。作品は、オペラ作品「モモ」(95年文化庁委嘱)、「光」(2003年新国立劇場委嘱)、「愛の白夜」(2005年神奈川県民ホール開館30周年記念委嘱)の他、交響曲、協奏曲、室内楽作品、電子コンピュータ音楽、声明や雅楽を中心とした伝統楽器のための作品など多岐にわたる。プロデューサーとしても、多くのシリーズやフェスティバル開催に携わる他、伝統楽器群や声明による合唱団「TIME-東京インターナショナル・ミュージック・アンサンブルー新しい伝統」、「アンサンブル・オリジン」の音楽監督、コンサート・シリーズ「千年の響き」芸術監督なども務め、多くの海外公演も行った。現在、神奈川芸術文化財団芸術総監督、トーキョーワンダーサイト・ミュージックプログラム・スーパーバイザー。



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