Alan Chan
岸 健太 Kenta Kishi
[ 建築家 ]
1969年東京生まれ。東京藝術大学美術学部建築科を卒業、Cranbrook Academy of Art 建築学科 (米国ミシガン州) 修了。シンガポールの複数の美術大学において実験的なデザインスタジオを指揮した後、 1998年より日本を拠点として活動を開始。2003年に建築・都市・デザイン・アートの領域を包括する制作スタジオ『LWL -Lab for the WonderLandscape-』を設立。日本国内の都市に加えて、シンガポール、フィンランド、カナダの都市を対象として現代都市の問題に言及する様々な形式の作品を発表している。2007年には、現代アジアの都市問題を検討する人材ネットワーク『CDN -Crisis Design Network-』をトヨタ財団など複数の助成機関からの支援を受け設立し活動を進めている。ここでは、フィールドワークによる都市調査、都市問題に関わる様々な人材が意見や情報を交わすカンファレンス、そして具体的な問題解決の手立てを探るアートプロジェクトなどの幅広い活動を、国内外の教育機関や専門家と連携し企画・運営している。2010年以降は、日本財団APIフェロー(Asian Public Intellectuals Fellow)としてインドネシア都市の開発手法に関わる実験的な研究活動を現地人材とともに進めている。東京造形大学および京都造形芸術大学非常勤講師。

一貫性
個人のささやかな一日についてでも、都市についてでも、「一貫性」という言葉はその様々な「計画」を揺るぎのないもののように思わせる便利な標語だ。でも、果たして「一貫性」は、僕らの未来への旅を一体どのくらい先まで保証するものなのだろう。